医療関係者からの推薦文
東海大学医学部精神科学 教授
保坂 隆
慢性の腰痛と肩凝りで長い間悩んでいて,「これは糖尿病や高血圧と同じように一生うまく付き合っていかなければならない病気だ」と諦めかけていた時に,友人の医師からスパイナルケア用賀について聞いた。
カイロプラクティックと聞いた途端,首をポキポキやる施術を思い出し,やはり「怖い」「危ない」「何をされるか分からない」などの不安をもった。 これは日本人の誰もがそうだと思う。聞けば,カイロプラクティックは多くの先進国で国家資格化され,医療の第一段階であるプライマリケアとして認められているという。欧米諸国では,統合医療や代替医療として認められているが,日本ではまだ誤解されている施術のひとつである。
個人的な話をすれば,診療でも,原稿書きでも,最新の論文探しも今はネット上で行っているので,1日数時間以上PCに向かっていることになる。おそらく机からの距離や姿勢などすべてが影響して,左右の肩甲骨の間が硬直して,肩甲骨が開かなくなってしまい,救いを求めるようにスパイナルケアに行った。「治してくれれば多少痛くても構わない」という気持ちが優先しての行動だった。
カイロプラクティックは,筋肉のマッサージだけでなく,表面にある筋肉の凝りの奥にある深部筋、さらにはそれらが付着している関節にまで施術が及ぶ。私の場合,左右の肩甲骨の間の硬直だけでなく,原因はもっと奥の脊椎に張り付いている立位筋の凝りが根源にあると説明を受けた。そこで,背中の表面の筋が柔らかくなったところで,やっとその根源に近づけたようであった。そこを担当のカイロプラクターの指の力だけで押してもらい,深部の筋緊張をほぐしてもらっているような印象であった。そこまでやると,通常はもみ返しがあると聞いたが,私の場合にはほとんど無く,翌日から非常に快調になった。頭が重かったのも実は,背骨に張り付いている立位筋の凝りが原因だったかのように,スッキリした。
現代人が抱えている腰痛・肩凝り・筋緊張性頭痛など筋骨格系の不調は,日常生活や職業上で強いられるパソコンなどの業務や姿勢からくる「生活習慣病」だという考え方が大事だ。カイロプラクティックは私の生活習慣にまで変化を与えてくれているが,それこそカイロプラクティックが統合医療の一翼を担っている証明である。
現時点では,日本ではカイロプラクティックに関しては定められた基準などもなく,結果的に誰もが簡単に開業できるわけであり,逆に,いつまでも不安が払拭できないばかりか,危険性さえあるのではないかと危惧している。スパイナルケアには,より正しいカイロプラクティックのあり方を広めていってほしい。ストレス社会のオアシスのような場になっていただきたい。 私の場合,ちなみに今回に関しては頚部に対する治療は行われなかったが,腰痛に対する原因組織の解明と説明、それに対するカイロプラクティック治療が行われ、不安感は完全に払拭された。そのお陰かカイロを受けてからはドライバーの飛距離が20ヤード伸びた。